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家にある鍋を有効活用しよう!使い方によって調理時間も料理のおいしさも変わる『鍋』

鍋といえば冬に大人数で楽しむ土鍋やジャム作りにぴったりなホーロー鍋などさまざまな種類があります。鍋の特徴にあった使い方をしていますか?鍋の特徴に合わせて調理するとおいしさもアップするだけでなく、時短にもなりますよ。

土鍋

土鍋で作った料理が冷めにくいのは土の気泡がたくさん含まれているからです。また、食材にゆっくりと火が入るのでうま味を引き出してくれます。水炊きやおでん、お粥、ごはんなど長時間かけて煮込んだり炊いたりする料理に適しています。

土鍋は「重い」や「衝撃に弱い」などのデメリットもありますが、最近は改良が進み、軽量の土鍋や割れにくい土鍋も作られています。土鍋の中でもツルツルとした質感は素焼きしたあとにつける釉薬(ゆうやく)という薬品でガラス質のエナメルによるものです。

土鍋は使い始めが命

土鍋は使い始めにお米や水溶き小麦粉(水:小麦粉=1カップ:大さじ1)を加えて弱火で10分ほど煮てください。こうすることでお米や小麦粉のでんぷん質が土鍋に染み込み、ひび割れを防いでくれます。

土鍋

鉄鍋

鉄の素材というと、中華鍋を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。鉄鍋は熱伝導率や保温性が高く、油がよく馴染むのが特徴です。鍋というと煮込み料理が定番ですが、鉄鍋は炒め物や揚げ物もおすすめです。すき焼きを土鍋ではなく鉄鍋でやるのは炒めると煮込むの両方ができるからでしょう。

鉄鍋は使えば使うほど馴染んでくる

鉄鍋はとても丈夫で、使えば使うほど焦げ付きにくくなります。それは、油が鉄の中に染み込んでいくからです。使うほどに愛着が沸いてくるのではないでしょうか。

鉄鍋

ステンレス鍋

ステンレスの鍋は一度熱が通れば保温性が高く冷めにくいことです。じっくり火を通して調理する料理に適しており、蓋をしっかりすれば無水料理も可能です。無水料理は食材の栄養を逃すことなく閉じ込められるので試してみてはいかがでしょうか。また、揚げ物は少量の油で揚げることができるので油の後処理も手間が少ないです。

焦げ付かないように気を付けよう

ステンレス鍋は他の鍋に比べて焦げ付きやすいので、調理する際は火を強くしすぎないように気を付けてください。

ホーロー鍋

ホーローの鍋はジャムを作るときに重宝します。そもそもホーロー加工というのは金属製の鍋に釉薬を表面に施した鍋のことです。
均一に、じっくりと食材に火が通るのでジャム以外に、素材のうま味を活かしたシチューやカレーなどの煮込み料理にもおすすめです。酸やアルカリにも強いのでお手入れは簡単です。

急激な温度の変化に注意

ホーロー鍋は急激な温度の変化に強くありません。火にかける際は急激な加熱にお気を付けください。また、急激な冷却も避けましょう。

アルミ鍋

アルミ鍋は熱電伝導率が非常に高く、鉄やステンレスの鍋の3倍なのだとか。そのため、お湯を沸かしたらどの鍋よりも早く沸きます。また、とても軽いので女性は扱いやすい鍋ではないでしょうか。
手頃な価格で購入できるので一家に一鍋用意あると何かと便利です。代表的なアルミ鍋は雪平鍋ですね。味噌汁や野菜を茹でたりするのに使い勝手が良い鍋です。また、水分が蒸発しやすいので煮汁を煮詰めたりする料理にもおすすめです。

酸やアルカリに弱いアルミ鍋。変色に注意!

アルミ鍋は酸やアルカリに弱い性質を持ちます。酸味のあるものを調理したときに鍋の中に食材を入れたままにしておくと変色する場合があるので、別の容器に移し替えて入れたままにしないようにしましょう。
また、アルミ鍋は使い込むと、アルミと水が反応して鍋の表面に黒ずみが出てきます。

アルミ鍋

ご自宅にはどのような鍋がありますか?鍋の材質に合った使い方をすると時短にもなりますし、料理のうま味も変わってきます。ぜひ参考にし、試してみてください。

ライター/影山奈々恵

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管理栄養士×フォトグラファー×ライターとして幅広く活動。
ポートレートや料理をはじめ、イベント、ウェディングなど様々なジャンルの撮影では、「ありのまま」や「日常」を大切にし、その瞬間を切り撮る。

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