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やり方を間違えるとむしろ逆効果?カビ掃除で気を付けたいこと

実はカビの掃除は、カビ取り剤を使えばスッキリキレイになる、というほど簡単ではありません。やり方を間違えると、たとえ、見た目は、キレイになったとしても、実際は、カビの胞子を部屋中に撒き散らしてしまうことになるので要注意です。そこで今回は、カビ掃除の際に気を付けていただきたいことをご紹介します。

■本当にカビかどうかをまずチェック

黒ずみの汚れが、すべてカビとは限りません。例えば、ほこりの塊、スス汚れ、皮脂汚れや毛髪の腐敗なども、黒ずみの汚れになります。これらの汚れは、弱アルカリ性または中性の洗剤で落とすことが可能です。

まず先にこれらの汚れを落としておくことで、カビ掃除の作業効率がアップします。

■いきなりこすらない

カビは他の汚れのように、いきなりこすり落とす方法は適していません。また、あまり強くこすると、胞子を他の場所に撒き散らすリスクも生じます。

カビは、微生物であるため、カビのお掃除の基本は、殺菌と繁殖阻止です。殺菌するためには、塩素系の漂白剤(市販のカビ取り剤)が最適です。消毒用アルコールでも殺菌は可能ですが、漂白作用がないために汚れそのものを落とすことができず、別途汚れを落とすことが必要になります。

同じく、50℃以上のお湯をかけても殺菌できます。お湯の勢いで汚れを落とすことも可能なので、お風呂場やシンクのお掃除などに効果的です。

■雨の翌日は晴れていてもカビ掃除は控える

カビ掃除は、よく晴れて空気が乾燥している日が適しています。ただ、どんなに天気がよくても、前日が雨だった場合は、地面から水蒸気が発散されて湿度が高くなるために、カビ掃除には適しません。

■掃除機で吸い込まない

カビを掃除機で吸い込むと、確かに吸い込んだ場所はキレイになります。しかし、掃除機をかけると、カビの胞子を撒き散らして、部屋のあちこちにカビを増殖させてしまうのです。

さらに、機種にもよりますが、多くの場合、掃除機で吸い込むと掃除機の中で、カビは繁殖します。そのままゴミを交換せずにいると、掃除機をかけるたびに、排気の際にカビの胞子をそこら中に撒き散らすことになりかねません。

■換気を忘れずに!

換気は、カビの繁殖を抑えるための基本です。換気して風通しをよくすることで、湿気を含み停滞した空気が動き、湿度を下げることが可能です。カビ掃除の際は、窓を開けたり、換気扇を使ったりして風通しをよくし空気の停滞を防ぎましょう。

また、塩素系漂白剤(カビ取り剤)を使用する際も、換気が必要です。換気せずに掃除を続けると、目が痛くなる、息苦しくなるなど、体調を悪くする怖れがあります。

おわりに

カビは、湿度は70%以上、温度が20℃〜30℃、栄養豊富の条件がそろったときに、爆発的に繁殖します。カビの繁殖を抑えるためには、湿度と温度を下げ、栄養源を絶つ必要があります。ただし、カビは、低温でも栄養の豊富な冷蔵庫内は繁殖しやすいのでその点は要注意です。

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